Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

2020-01-01から1年間の記事一覧

「この世で出会った動物たちの物語4」11月23日

「マックとロケ」 その終の棲家として買った現在の家は、田園地帯で農家が多かった。だからあっちでもこっちでも鶏の声が聞こえた。ちょっとうれしくなって、農家の鶏たちの様子を見たくて散歩がてら覗いてみた。そこにいたのが真っ黒な鶏。飼い主に聞いたら…

「この世で出会った動物たちの物語3」11月22日

「クジャクの子誕生」 チャボがいつもの通り、卵を抱いていた。その卵が手放したレイとレイナの卵だということを私は知っていた。チャボ以外の鳥は卵を産んでも、はじめから抱こうとせず、数がそろわないと、またはその気にならないと、抱き始めない。 ある…

「この世で出会った動物たちの物語2」11月21日  

「私にとっての動物」2 子育てマニアのチャボが育てた鳥たちは、鶏類では、縞々のプリマスロックとか、茶色のコーチンとか、真っ黒な烏骨鶏とか、アヒルとか、孔雀とかで、その中でクジャクは生まれてすぐ雛のくせに飛ぶので、途中から私が引き取って育てた…

「この世で出会った動物たちの物語」11月20日

「私にとっての動物」1 私が80年近く前に、東京都武蔵野市で生まれた時、自宅には猫とカラスと複数の鶏とその他いろいろの小鳥たちがいた。 日米開戦の直前だったから、自宅は当時、作ったころの優雅な面影はなくて、私の記憶している限り、掘りぬいてで…

「ばあさんの自転車奮闘記」11月19日

「骨粗鬆症と自転車」14 「蓮の池」 「手賀沼」と呼ばれる沼を私は6号線を走っていて我孫子に到着した時、偶然発見したので、「手賀沼」は我孫子市のものと認識していた。そこで「手賀沼」は「日本一汚れた沼」という噂を聞いたんだけど、当時知識がなか…

 「ばあさんの自転車奮闘記」11月18日

「骨粗鬆症と自転車」13 「カタクリを見に行く」 私が自転車を乗り回していることを知って、ある友人が、カタクリの群生地が案外近くにあるよと教えてくれた。カタクリって、案外知られていない花で、どこにでもあるものではない。それでいそいそと連れて…

「ばあさんの自転車奮闘記」11月17日

「骨粗鬆症と自転車」12 「利根川だあ!」 毎日毎日、サイクリングロードをただひたすらに走っていただけとはいえ、前方に大きな橋が広がっていて、その橋の名が「大利根橋」と書いてあったのを見た時は、さすがに、感動した。其時はまだ三輪車の飛馬号で…

「ばあさんの自転車奮闘記」11月16日

「骨粗鬆症と自転車」11 「ただひたすらに走った」 長距離を自転車で乗り回したければ、電動はあまり便利ではない。バッテリーが尽きたらもうアウトだし、替えのバッテリー持っていく方法もあるけど、すごく重いからね。それでもやっぱり、このばあさん、…

「ばあさんの自転車奮闘記」11月15日

「骨粗鬆症と自転車」10 「自転車の効用としか考えられない物語」 私は偶然にもらった「白鷺号」から始まって、今までに3羽の鳥と2頭の馬を飼っていた。1代目が白鷺、次のが隼、3番目は青鷺、隼は手放してしまい、青鷺では遠征が怖いので、どこでも走れ…

「ばあさんの自転車奮闘記」11月14日

「骨粗鬆症と自転車」9 人から聞いたサイクリングロードというのは、南流山の向こうにあるらしい。南流山というのは乗換駅としてしか行ったことがないTXの駅で、常磐線の新松戸に乗り換えるとき使うだけだった。その町にどんなものがあるかさえ知らなかった…

「ばあさんの自転車奮闘記」11月13日

「骨粗鬆症と自転車」8 6号線をしばらく休む 実は、毎日早朝6号線をどんどんまっすぐ下って行って、我孫子についたのでいい気になって、毎日毎日先に進むうち、とうとう「牛久」という標識のある所まで行った。 「牛久」かあ。いつも載っていた常磐線の先の…

「ばあさんの自転車奮闘記」11月12日

「骨粗鬆症と自転車」7 「隼号を手放す」 私は隼号の扱いにてこずっていた。何しろ飼い主の言うことを聞いてくれないどころか、飼い主の私を馬鹿にして、急突進したり、頑として動かなかったり、バンと倒れて、私をすっ飛ばし、横目で私を見ている。少し憎…

「ばあさんの自転車奮闘記」11月11日

「骨粗鬆症と自転車」6 前日のことだった。 久しぶりに松戸教会に行こうと思った。松戸教会というのは私の本来の所属教会。常磐線松戸駅にある。バス代だけ節約するために、北小金駅まで自転車で行こうとして、自転車を出すとき、その重みで自転車が傾いて…

「ばあさんの自転車奮闘記」11月10日

「骨粗鬆症と自転車」5 骨粗鬆症と自転車;隼号編1 骨粗鬆症のばあさんが、もともと乗れなかった自転車に乗れるようになって、なんだか、私はいい気になりすぎている。と自分で思った。 自転車で買い物ができるようになった。其れがよほどうれしいらしい。…

「ばあさんの自転車奮闘記」2020年11月9日

「骨粗鬆症と自転車」4 「教会探索」2 ある朝、テレビ体操が済んで、鶏に餌をやってから、その日はどうしても、豊四季教会を見つけようと思った。前日、よし君から電話があって、英語教室休むというので、朝は教室の下調べなんかしなくて済んだ。自由な時間…

「ばあさんの自転車奮闘記」2020年11月8日

「骨粗鬆症と自転車」3 「転倒を恐れて鉄兜を買った」 殆ど半年たっても、私は「白鷺」を乗りこなしたわけではなかった。いろいろなところに出かけて、ただがむしゃらにやっているだけで、よく転倒し、しかも転倒すると必ず頭を打った。 私はネット検索で、…

「ばあさんの自転車奮闘記」2020年11月7日

「骨粗鬆症と自転車」2 「隣町まで行けたぞ!」 この前、何とかして、自転車で郵便局まで往復したのが「自転車で用をたすことができた」初めてのことだった。で、少し、欲が出た。それから本土寺征服。 自宅個展を始める前に、隣町の画材屋に100号の仮額…

「ばあさんの自転車奮闘記」2020年11月6日

1)「骨粗鬆症闘病記と自転車」 「ある男の巣」 ネットの中でであったある男と友達になった。同じネットの中で別の若い美女とも友達なった。車を持っている女性である。 私の中南米旅行の準備に、色々手助けしてくれた男で、鶏を好み、鶏と共に生きているら…

「自伝及び中米内戦体験記」11月5日

「最後の日にばてた」 帰路、例の豪華な列車に再び乗った。クスコのホテルに戻るのだ。クスコのホテルには、どうせ戻ってくるというので、登山に不要なものはみんな置いてきた。 乗り合わせた相手は、母親と、7歳くらいの少年だった。特に観察していたわけ…

「自伝及び中米内戦体験記」11月5日

「最後の日にばてた」 帰路、例の豪華な列車に再び乗った。クスコのホテルに戻るのだ。クスコのホテルには、どうせ戻ってくるというので、登山に不要なものはみんな置いてきた。 乗り合わせた相手は、母親と、7歳くらいの少年だった。特に観察していたわけ…

「自伝及び中米内戦体験記」11月4日

旅も終盤 「駅周辺探訪」 夕方、私たちは、駅周辺の民芸品屋を歩いた。私は何度も言うけどかなりの方向音痴で、誰かと一緒に歩くと、頼ってしまって、余計音痴になる。何度来ても、同じところ歩いていることに気がつかないほど間抜けなのだ。特に民芸品街は…

「自伝及び中米内戦体験記」11月3日  

「登山電車」8月3日 マチュピチュ登山は、登山電車から始まった。例のごとく、朝、バスがホテルを回ってかき集めたメンバーが、一つのグループにまとめられ、ひとりのガイドがそのグループを迎える。電車の座席までが、同じグループのメンバーでまとめてと…

「自伝及び中米内戦体験記」11月2日

「リマに飛ぶ」 私が住んでいた中米はどの国も小さいので隣国が近い。飛行機でも長くて2時間以内だ。ところが、南米はそれぞれの国が大きいので、エクアドルとペルーが隣国でも、飛行時間が長く、ついたのは夜だった。エクアドルはエルサルバドルと同様、ド…

「自伝及び中米内戦体験記」11月1日

「マチュピチュ紀行」 「キトー観光の残り」 7月29日、ガラパゴスからキトーに戻った。ガラパゴスの前に来た時と同じホテルに泊まる予定だったので、この前と同じガイドが空港に迎えに来ているはずだった。荷物の受け取りなどで時間がかかり、やっと外に…

「自伝及び中米内戦体験記」10月31日

「ガラパゴス 二日目」 27日。夕べの船酔いに、くたくたになった仲間は、青い顔をして朝食に現れた。ベッドから落ちたもの、一睡も出来なかったもの、みんなの話題は船酔いの話ばかりだった。一方私は、すがすがしい目覚めだった。酔いもなく、閉所恐怖症…

「自伝及び中米内戦体験記」10月30日

いよいよ海賊船でガラパゴス 「海賊船に乗る」 26日、やっとガラパゴスに向けて、出発の運びとなった。朝、気分がかなり怪しかったけれども、もう、決められた観光スケジュールの中にいる。変更は効かない。朝食はホテルで薬湯をもらい、日本から持ってい…

「自伝及び中米内戦体験記」10月29日

いよいよ「新婚旅行」 「ガラパゴスに向けて出発」 7月24日早朝から土砂降りの雨。朝早いので、誰にも車を頼めず、タクシーを待った。やっとガラパゴスの旅が実現する。31年前のエノクとの約束。おそらく、目的が「タダの気楽な観光」という意味では、結…

「自伝及び中米内戦体験記」10月28日

30年前の約束遂行 「ガラパゴス紀行」序 「案外笑える旧約聖書的表現」 極めて旧約聖書的な言い方をすれば、私が仏教とキリスト教の合意点によって7の70倍の無明を悟った2006年12月、 「ヤーヴェは虎女(瑠璃子です)に再び、3ヶ月の仕事を命じ…

「自伝及び中米内戦体験記」10月27日

「仏教との出会い」(16) 「これは私の聖書なのだ」 その後私は、はからずもネットの中でであった「真宗男」との対話によって、仏教と出会った。仏教に出会うことによって、私は自分が生きていくための核であった信仰を、掘り下げる結果になった。 私は自…

「自伝及び中米内戦体験記」10月26日

「仏教との出会い」(13) 「無明の発見と原罪の意味」(5) 中村元の仏教入門を読み続けていたとき、ちょっと気になる物語に出会った。 その1 釈迦がある地方で迫害にあった話。例のごとく、別に釈迦の物語を正確に解説するつもりはないから、自分が気にな…