Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

「ばあさんの自転車奮闘記」11月15日

「骨粗鬆症と自転車」10

「自転車の効用としか考えられない物語」

 

私は偶然にもらった「白鷺号」から始まって、今までに3羽の鳥と2頭の馬を飼っていた。1代目が白鷺、次のが隼、3番目は青鷺、隼は手放してしまい、青鷺では遠征が怖いので、どこでも走れる電動がないかと考えて、いろいろ研究した結果、電動三輪馬を買った。それは飛馬号と名付けて、かなりの距離を遠征した。6号線もかなり乗り回し、江戸川サイクリングロードでは、柏、利根川をぐるっと回って、6号経由で家路について死にそうにくたびれたこともある。

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三輪の飛馬号 ;怖いので交通安全ベルトつけています。

 

今も飛馬は使っているが、その後帰国して一緒に住み始めた娘が、私の誕生日のプレゼントにと言って、2輪の電動馬をくれた。名前は天馬号。これも随分働いてくれたが、2020年の1月に背中の骨を折る事故の基になった。自転車が悪いのでなく、駐輪場が問題だったんだけど、そのため、今はちょっと怖いので使うのを中止して、3輪の飛馬号に働いてもらっている。

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天馬号:はじめ「赤馬号」と名付けたんですが、ださいので途中で改名。

 

実は数年前、白鷺で、松戸整形外科医院に行って、骨密度を測ったら、骨密度が増えていた。それを見た医者が、骨密度は一度減り始めたら、薬によって一定の状況を保つことはできるが、増えるなんて言うことはあり得ないと、不満そうに言った。実はその時、自転車のことは別に話題にせず、たまたま訪問販売の人から、カルシウムを補強用のサプリを買って、数か月試した後だった。

 

そのことを「うっかり」医者に言ったら、それ聞いた医者はすごく怒ってしまい、サプリで骨密度が上がるわけないと、ぷりぷり怒っていた。なぜ怒るんだかさっぱりわからない。よかった、よかったと言ってくれてもよさそうだと思うけれど、自分の薬でなく訪問販売のサプリが敵のようだった。なんだかサプリごときで骨密度が上がるわけないと言ってひどく不満そうだった。患者の骨密度が上がったのに喜ばないんだ。。。変なの。

 

ちょうどそのころ、家の近所に、地域は隣町の流山市ではあるけれど、東葛病院というのができて、自転車で10分の距離だったから、病院を変えた。その病院の医者の診断で、「骨粗鬆症」という名前は変更になったが、別に説明は受けなかった。クスリ手帳をなくしてしまって、確認ができない。其時、クスリも変わった。腰痛は時々起きたが、体調に変化はなかった。

 

むしろ体調がよくなったけれど、自転車の効用ではないだろうね^^。

 

私は別に自転車の効用をでたらめに信用しているわけではない。「骨粗鬆症は、自転車で治ります」、とも言ってない。でも、自転車を始めてから、腰痛がそれほど感じられなくなり、歩くこともできるようになった。

 

骨粗鬆症を発症した60代、私は体中にサポーターを付けて生き延びていた。文字通り「生き延びていた」と言えるほど、家の中でも2本の杖に頼って、体を支え、階段は四つ足で登り、つらかった。

 

その後偶然自転車と出会ったのが67歳の誕生日。以後78歳まで、毎朝2時間ほどのサイクリングを、景色を楽しみながら続けていたことは事実だ。サイクリングで松戸市、柏市、我孫子市、取手市、流山市、野田市を走り回って以来、必需品だったコルセットも、ひざの補強用のサポーターも、全くつけずに生活できた。

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ある春、飛馬に乗って昔住んでいた小金原に花見に行った。

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江戸川自転車道を見つけてから、逆に行けば松戸に行けると思って、飛馬を試運転して松戸教会まで行った。

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天馬、試運転。なぜだかヘルメットかぶってない。

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「野田市」ですよ!ここから江戸川を離れて柏自転車道をいくと、利根川まで出られる。

 

診察は2ヵ月ごとに行っているが、Xレイの結果では、背骨の損傷はそのままきちんと出ているし、病気の内容が変化したわけではない。背丈も3センチほど縮んでいます。

 

でも私は今年78歳の1月に事故で骨折するまでは、10数年間、コルセットもせず、ひざの補強もせず、杖もつかず、痛みのために身に着けていたすべての医療用品を外して生きてきたことは嘘ではない。誤解されているけれど、事故による骨折は、自転車運転のせいではない。あるレストランの自転車置き場で、自分の自転車の上に2台の自転車が倒れていて、それを起こすときに、跳ね飛ばされたのだ。転んだ時に背中がコンクリートの塊にあたり、打ち所が悪くて、骨折した。今、徐々に徐々に回復しているが、まだすたすた歩くところまで行っていない。

 

その事故のせいで1か月入院し、退院後3か月ばかり微熱に悩まされたため、歩き始めるのが遅れた。そのせいで、骨も筋肉もひどく弱くなり、立つのも歩くのもつらくなった。あれから数か月、そろそろ私は飼っている馬たちに色目を使っている。でも2輪車はまだ早い。だから、3輪の飛馬号に乗り始めている。