Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

過去の再現

5月1日

今日は世界的にメーデーらしい。学校休みだし、仕事も休み。みんな家にいると、家政婦は、朝怠けている。私は1年休み人間だから、いつだって5時に起き、ご飯を食べ、できれば体操をするから、勝手に起きて、勝手に自分のだけ朝食作って、食べた。

そうしたらみんな起きてきて、なぜみんなの作らないんだという。だって、みんな9時ごろ起きてくるのに、私はそういうことに合わせる気がないと言って、いつもと違う朝食をうまそうに食べた。

やっと家政婦も起きてきて、朝食を作る気になったらしいが、娘は息子と約束したと言って、遊園地のあるファーストフード店に行って朝食するという。休みなのに、みんな勝手な行動をするということになった。

ところが、主人が、私に餃子を作れという。昔内戦時代、私が作った餃子が忘れられないらしい。この国には、餃子の皮など売ってないから、皮から作らなければならないし、調味料もニラも白菜も、それらしい野菜がない。私がこの前行ったスーパーで、代用になるものを買ってきたのを知っているから、みんなが集まった今日、作れという。

餃子の皮は1晩寝かすのだけど、仕方ない、じゃあ、と言って、始めた。めん棒を買ってきてもらい、何とか具を準備して、形だけ餃子になるような体裁のものを用意した。1人6個ぐらい当たるように、何とかこしらえ、冷凍庫に入れたら、10時半になっていて、久しぶりになれない仕事をしたので緊張したのか、どっと疲れて眩暈がした。

そのうち、肉まんも作れと、娘が言う。エルサルおシンが、私が作った肉まんをもう一度食べたいなどというものだから、自分もほしいらいい。内戦時代以外に、私は肉まんを作ったことがない。蒸し鍋はないし、作り方忘れたなあ。なんか、みんなで過去の再現を迫っている。やれやれ。