Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

従順なユリの花

2日の夜、娘が帰国した。荷物が多くて大変だと思って、空港まで出迎えたのだけれど、さんざん待たされた末に、娘は手荷物だけころころ引きずって出てきた。どうしたのかと思ったら、手違いで、荷物は全部乗り継ぎ場所のシカゴに置いてきぼりにされたのだそうだ。航空会社に掛け合った末、見つかれば家まで配送するし、なくなれば保障するという返事を得て、手ぶらで出てきた。

娘の旅行はいつもこんなことが起きるけれど、私はこういうめにはあったことがない。でも、おかげで宅急便代が助かったと、娘は気楽な顔をしていた。病気のはずだが、元気そうだ。診察が4日のはずだったが、帰国直前に現地で熱病にかかって旅行も危ぶまれたので、8日の日に延期したから十分休めるだろう。

ところで、去年家の崖にたくさんユリの球根を植えた。屑みたいな球根が安く売られていたので、鶏小屋を撤去した後の肥沃な土を崖の階段に敷き詰めて、植えてみたのだけれど、日当たりが悪いからあまり期待していなかった。それが先月から蕾が膨らみ始め、だんだん大きくなって、かなり大輪の花が咲くことが期待できた。娘が帰る数日前、ユリの蕾に向かって声をかけた。

「もうすぐロシオが帰るから、少し開花を待ってくれよ。歓迎して咲いてほしいから」

ところでユリの花は言うことをきいて、帰国の1日前に、大輪の花が一つ咲き、、他の蕾は咲くのを控えてくれていた。帰国の日の朝、花がたくさん咲き始めたけれど、娘は夜到着で、次の日は雨の予報があった。

せっかくの歓迎の花が雨にやられちゃうかな、と思っていたら、次の朝、雨が降るのを控えてくれたので、娘にその話をしたら、彼女すごくまじめに応答した。

「へえ、花までそんな言うこと聞くんだ。いいユリだ。」

午後に雨が降ったけれど、次の日、晴れたので、「それじゃあ、せっかくの歓迎のために咲いたユリだから一緒に写真を撮ろう、」と娘が言うから、外に出て写真を撮った。

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