Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

ひとりごとなんだから口はさむなよ

11月14日

昨日、涙腺が決壊したと同時に、気が弱くなった。70歳にして日本を離れて再起など、ありえないと思ったら、遺言をかきたくなった。過去、自分がどれほどみっともないことを演じても、見捨てなかった人がいたことが思い出された。その人たちを思い出すと、手がつけられないほど、涙が出た。

それで、自分がどんなにみっともないことを演じても、見捨てなかった人たちだけに、自分が債券詐欺に引っ掛かった元々の理由をかき残しておきたいと思った。誰でも「そうか」と思うようなことではないから、書けばよけい馬鹿にされるのがわかっていて、それだけは公に書けなかった。

お金はこの世の価値なのだ。何が目的でも、この世にいる限りこの世の価値を利用せざるを得ない。だからといって、この世の価値を利用する人がすべて金の亡者とは限らない。

その前に、私が日本を離れたら、住民コードがなくなるから、年金関係の本人確認の書類が毎年送られてくる。其の書類の送り先を何とか決めておかねばならない。そういう事務的な手続きが終わらないと、気分だけ優先して行動をとるわけにはいかない。そんなことも考えた。

11月15日

昨日、振り込み口座、引き落とし口座のすべてを近くの郵貯に代えるべく手続きをとったついでに、国外に出た場合の年金受け取りに関する事務上の問題について、問い合わせた。

年金て、国外に出たら、国外の口座に振り込んでもらえるんだ。だったら、生活費の安い国外で、日本のわずかな年金でも暮らせるなあ、と、其の時思った。

まあ、現地通貨がドルに代わってから、エルサルバドルは生活費があがって、昔みたいではなくなったと、主人が言っていたけれど、それでも介護保険を差し引かれることなく、月500ドルくらいになるんだ。あの国、500ドルあれば、誰に迷惑かけることなく十分暮らせる。

贅沢言えば、土のある家で暮らしたい。あの国の主食であるトウモロコシを育てれば、500ドルもいらんわ^^。田舎に引っ込んで、トウモロコシ育てながら、子供たちに読み書きそろばんでも教えて暮らせば、ばあさんでもまだ人様のために役に立つかもしれない。日本語が流行っているそうだけど、まだ日本語学習は高根の花、路上の子供たちに其の高根の花を無償で教えてやれ^^。面白いじゃん。

私はねえ、23歳の時、私を救ったあのマドレの姿が目に焼き付いていて、離れないんだ。出会ったからには意味がある。その意味を生きることを「使命」と言う。使命なんてそんな大げさなもんじゃない。当たって砕けて、であった出来事の中で自分を生かせば、使命は果たせる。

おもしろいな、それ。エルサルバドルに渡ったら、路上のがきんちょに文字書きそろばんか。そろばん10個くらい買って行こうかな。バカバカ言われて育った人間としては、バカに徹するのも使命遂行であ~~る。

こういうの果たして「前向き」かな。でもさ、マドレ、私はあなたを忘れない