Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

クリーンデイ

今日は自治体のクリーンデイとやらで、体調がよくないから、適当に参加しようと思って、集合場所に行った。

ところで私の所属する自治体は、足腰の悪い爺婆ばかりで、今日は私も風邪気味で、集まった人に健康な人などいないありさまだった。クリーンデイだから、みんなで街を清掃するのだけど、袋を渡されただけで、箒も何も渡されないから、適当にゴミを拾って袋に入れるだけ。

腰が曲がって杖をついたばあさん二人と、その周りで、介護するかのように集団でくっついている5,6人の婆さんが、ゴミ袋片手に町をよたよた歩きまわるだけで、誰も本気で清掃などしていない。

私はほとんど毎日自宅の周りを清掃して、余計なこともしているから、なんでもてきぱきできるんだけど、今日はとりあえず、みんなに合わせることにした。よたよたふらふら。思い出したように、目にしたゴミを袋に入れる。それも、ゴミのすべてではなくて、申し訳に一つまみ程度入れるだけ。もっとあっても誰も指摘しない。

それで袋持ったよたよた集団が、何とか公園まで辿り着き、そこでゴミを集める男たちがいて、何とか形をそれなりに作っていた。

いつも徹底して家の周りを整備している私にとって、この「どうでもいいみたいな」清掃活動に合わせて参加するというのは、なかなか難しいのだけど、幸い、今日は体調が悪かった。だからみんなと合わせて、バカみたいな行動を「一緒に」とって歩いた。たぶん足腰悪いばあさんが出て来て参加したのは、みんなにあっておしゃべりしたかったんだろう。それも大切な「活動」に違いない。私も、久しぶりに、意味不明な、でも、心優しい気分で、珍しい「活動」に加わった。

そう思うと、自治体と言う集団の付き合いも、なかなかいいものかもしれない。