Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

あすの客人2

最近、週に1度、太平洋の向こうの住人としか話をする機会がない。スーパーは物言わなくても買い物ができるし、近所にうろつくどら猫や、老いさらばえた鶏相手に声をかけるだけだから、自分ののどがおかしいことに気がつかなかった。
 
ところで、今日、しばらくペルーに出張中だった主人が、自分のすみかに舞い戻ったらしくて、海の向こうから声をかけてきた。それで懐かしいと思って話をしたら、のどが痛くて、ひりひりすることに気がついた。
 
しかも、10分としないうちに、声が続かなくなった。鼻がむずがゆいし、くしゃみも出るから、風邪かもしれない。そういえば、って、誰も「そう」言ってないけれど、2日前から、下痢気味だった。こりゃ、本格的に風邪だぞ。腰痛だって、感じるから、怪しい。早めに、風邪の薬飲んで寝るか。まだ7時にもなっていない。
 
セビチェ、作っちゃったし、花など飾って、歓待の用意しちゃったし、いつも飾らない絵を、玄関に出そうと思って、重い仮額組み立てて、その用意もしちゃった。誰が来ても、そこまでしたことない。
 
実は、明日の来客、凄くうれしいのだ。あの人、「普通」じゃない。神経も感性も、並みじゃないことを知っている。セビチェも花も、いつも飾らない絵も、彼女の神経と感性のためなのだ。
 
だからなんとしても、風邪をふっ飛ばさなきゃならない。寝る!