Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

#宗教

カイガラムシ大明神

砂漠のマナの話 これ、出エジプト記の物語。私は、砂漠に神様が降らせたことになっているマナの話が好きである。 エジプトで奴隷として苦役を強いられていたイスラエル人が、モーゼの先導で、荒れ野に入った時、人々は、食糧の不足から、モーゼに奴隷状態の…

毒麦の話

ミサには説教と言うものがある。ミサの説教は、神父さんが好みで勝手なことを言うのでなくて、カトリック教会なら、世界のことは確認していないけれど、日本国内では、年間を通して、どの福音から題材をとるということが決まっているらしい。 しかし、いろい…

福音書の放蕩息子と、法華経の放蕩息子

ルカ福音書における、いわゆる「放蕩息子のたとえ」として知られているものは、もっと長い物語として、ねらいとする中核が違うように思えるが、展開が似たようなものが、仏典にある。 友人から、コピーをもらったので、以下に記すのが、法華経にある「放蕩息…

また、勝手な考察

「救いとイエス様の死と復活の関係」 この課題は、実は、「研究対象」ではない。たぶん、「信仰対象」以外の扱いができない問題だ。そのことを薄々承知しながら、私は自分が納得した答えを得たいから、自分のこころの記録として、記述することにする。公認さ…

「罪」の続き

「罪」3 イエス様の言う「自分は罪人を招くために来た」という言葉の意味は、「人祖といわれる人間一般」が、「裸の状態」、つまり「弱さ、無力、無明の存在」を隠すために、「いちじくの葉」つまり、「自分ではないもののように装う物」を求め、「自分を正…

「罪」について

「罪」を課題に考えていたら、以前に、楽天ブログに書いた以下のメモが出てきた。ここに書いたかどうかわからないが、もう少し展開して、似たようなものに書きなおした。 創世記の、人祖の「罪」の意味の解釈から、その「罪からの救いのために来た」イエスの…

「天国」と「天の国」の違い

「天国と天の国」 かなり前から私は、キリスト教用語とされている「天国」と言う言葉ほど、信者にさえ、誤解されている言葉はないのではないか、と考えてきた。そもそも旧約聖書にある、ヤーヴェがイスラエルに約束したとされる、「約束の地」の解釈からして…

偶像3

偶像3 次に講座があるまで、長い夏休みに入ってしまった。時期講座は秋になる。それで、ちょっと物足りないし、寂しいので、独学を始めた。読んでいる本は、雨宮師の「聖書に聞く」(オリエント宗教研究所) まあ、この本は、彼の講座を聞いていれば、重複…

ヤーヴェを主語にする世界観

「ヤーヴェがファラオの心をかたくなにした」と言う記述の姿勢を、ずっと考えている。客観的な言い方をすれば、「モーゼとの交渉に負けたファラオがイスラエル人を国から去らせることに同意して、彼らが去った後、再び心変りして、イスラエル人のあとに兵力…

目から鱗の話

新旧両聖書の「隣人」の意味の違い キリスト教の根幹の思想は、「敵を愛せ」、「隣人を愛せ」という言葉に要約されると思われている。ところで、その言葉は、比較検討されて伝えられたことがないので、ひどく漠然と、なにか、偽善の代名詞みたいに扱われてい…

間抜けな信仰だけど

極めて間抜けな話だけど、あらま、と感じる1か月前のメールを、昨日開いた。それでちょっと驚いた。 私はメインのメール以外に、hotmail、yahoomail、gmailを持っていて、相手によって使い分けている。現在かつて問題が多かったホットメールは、ほとんど使…

今日の客人

内乱突入時のエルサルバドルで出会い、日本人総引き上げのきっかけとなった合弁会社の社長の死にたちあった人物を、今日、我が家に迎えた。別れて35年。彼女も強烈な人生を生きてきたらしい。そしてその強烈な体験の中で感じたことを、あまりにも正直に人…

偶像2

で、「偶像」の続き。 人は皆、愚かなもの。新聞、雑誌、テレビ、インターネットの情報など、すべてマスコミを信じたり、よろず大勢の意見を信じたり、なにかによりすがって、自分の存在のよりどころとする。 諸教会の指導者も偶像となりうる。雨宮神父さん…

偶像の意味

休み休み絵を描いたり、本を読んだりしている。目が疲れているせいで、遅々として進まないが、今日、得たこと1点。 それは、モーゼの十戒で知られる項目の中にある礼拝を禁じられた「偶像」の意味。私としては、自己流に拡大解釈していたが、雨宮神父さんの…

「罪」と「罰」についてもう少し

「罪」と「罰」が同じ単語という事実について、もう少し。 だとしたら、あの楽園喪失の物語の意味は、考えられてきた解釈と、まったく違うのではないか。 多くの西洋の画家が描いてきた「裸のアダムとエヴァとリンゴの木と蛇、雲の中から半身を乗り出して怒…

「とりとめ」2点

旧約聖書」、ときどき眠りこけながら、ここは面白いと思った部分を、メモした。今日は2点。 1)「イスラエル」とは、民族名でもないし、現在中東で問題行動を起こしている国のことでもない、聖書における「イスラエル」とは、「ヤーヴェの使命を受けて行動…

とりとめのある話

今日は父の命日。あれから61年か…。父の年齢を20も超えた。あいにく雨で、府中まで墓参りは、無理。梅雨の晴れ間のある朝、その気になったら行こう。実は昨日からあまりの寒さに風邪ひいて、のどが痛い。 節電節電と、世の中うるさい。言われなくても、…

信仰といわれても

キリスト教というのは、成立のころは、迫害を受けていた。その後、コンスタンティヌス大帝が、キリスト教を国教としてから、形勢は逆転し、支配者側に回った。 国家の元首が国を挙げ、一つの宗教を持ちあげる時、それは政治利用、支配の都合によることは、ど…

聖書講座2

聖書講座2 「無条件の愛、条件付きの愛:敵を愛す:旧約と新約」 昨日の聖書講座の中で、私の頭で理解できたことのみ記述する。パウロが出てくると理解不能になるので、パウロを避ける。 「愛に関する新旧両聖書の違い」 旧約の愛:「あなたを憎むものが『飢…

今日の「こころの時代」

今日の「こころの時代」 気仙地方のカトリック信者の医師で、「気仙語」で聖書の翻訳をしたという山浦玄嗣さんの話。今回の震災と津波の被災者でもある。有名らしいけれど、知らなかった。 非常にいい表情をしている。「いい表情」とは、非聖書民族のカトリ…

5月14日の聖書講座受講

以下の記述は、ある聖書講座を受講して得た、私の極めて主観的な解釈である。記述に関しては、責任は私にあるので、講師の名前はあえて伏せる。 「エリエリレマサバクタニ」 イエスが十字架上で今わの際に発したとされる言葉は、2つの伝承がある。 マルコ、…

土曜日の講座から

人祖の「罪」の物語は、単純で、視覚的で、あれだけ日本語訳で読んでも、何ら「深い意味」など想像もできない。だいたい一組の夫婦が禁じられたことをしたという行為が、全人類におよぶという「不合理」は、いかんともしがたい。 その不合理を説くために、ネ…

メモ:展開2

心、霊、気 以下の記述は、消化しきれないまま、防備録として書く。 山上の垂訓に、いろいろと、訳語に議論の多い、「心の貧しきものは幸いである」という言葉がある。共同訳のメンバーだった人物が親族にいて、いろいろ聞いたことがあるのだけれど、日本語…

展開1

聖書に関するこれまでの記述も、以下の記述も、私が通っている聖書講座から、ヒントを受けて考えたことは確かだが、私個人の展開である。私個人には、学問的裏付けがあるわけでなく、自分の心のために記すものであって、他人に主張したり、他人に布教したり…

信じることって^^

いそいそ。久しぶりに例の聖書講座に行く。期待しているけれど、会場は、遠く信濃町。余震が続いているので、地下鉄に乗りたくないけれど、一番早く行くには、千代田線で新御茶ノ水に出る経路が最短距離。時間はヤフーの路線検索で見ておいたから、後は天気…

ある読者の提案に答える

ある読者から、私の聖書に関する思索だけをまとめて、別のブログを作らないかというご提案があった。それに関する返事を書いたんだけど、返事だけここに発表することにした。 ーーーーーーーーーーーーーーー おっしゃること、よくわかるんですけど、以下の…

災害と人間の本性

私はずううっと「聖書の読み方」について考えて来て、たぶん、旧約聖書は、「どんな人間がどのように生きたか」という事実を記述したのではなくて、「人間とはどういう存在なのか、人間の命とはどういうものなのか」「在りて在るもの」と呼ばれた「すべての…

ぶつぶつメモ

創世記の、人祖の「罪」の意味の解釈から、その「罪からの救いのために来た」イエスの使命、役割の解釈について掘り下げる。 人祖の楽園追放物語が意味する「罪」とは、不完全な存在である人祖が自力で「完全」を求めて破綻した物語と、例の先生は解釈する。…

バベルの塔

あまり視覚的にとらえすぎて、旧約聖書の宗教的意味が、かえって不明になるらしい記述の一つに、バベルの塔の物語がある。そんなことをふと、東京スカイツリーを見ていて思った。世界一高いとか、世界一深いとか、世界一長いとか、人間は、そういうものを競…

この時期に間抜けな話

こころの時代。昨日月曜日、雨宮神父最終回の再放送を見た。最初の放送は、たぶん、病院に担ぎ込まれたときだったのだろう。そのあとは、災害の放送一色で、この番組があったことさえ思い出せなかった。テレビ体操も月曜から復帰し、一安心。しばらく外出す…