Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

ここ2,3日のこと

11月5日

昨日エルサルおシンが作ってくれたアロエジュースを立て続けに飲んだせいか、今日はおなか壊して、吐き気がして、半日ねてしまった。教会の鐘の音を聞いたけれど、行く気力がなかった。

でも、背中の痛みは治ったみたい。不思議な治療法だな、と思った。

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11月7日

11月7日を確認したわけではない。ネットで日本のニュースを見ていて、日本が7日の夜なら、こちらは時間的に7日になったばかりの朝だろうと思った。

家族がいるということは「いいことなのかもしれない」と半分疑問に感じながら思うほど、私はこの共同生活にしらけている。誰も目を覚ましていないこの時間、私はやっと自分を確認して、ほっとする。物事がこんな状況にならなかったら、私は今頃、日本の自宅で、一人暮らしをそれなりに満喫し、家の周りの木の枝を伐採して、冬支度をしていただろう。冬の重い布団が息苦しかったから、生協で買った軽い羽根布団を試してみたかった。年中初夏の気温の国で、布団が軽くても共存生活は息苦しい。

それはそうと、ホームベーカリーで作ったパンが、あまりにもおいしくできて好評で、これは人様にもあげられそうと思ったから、2斤作って、孫の日本語の先生に、お土産に差し上げたら、家族で争って食べたそうだ。日本語の先生は、日本大使館勤務のもともと海外協力隊出身の女性で、現地の男性と結婚して、エルサルにいついている。

この前来た時、あまりのパンのまずさに、何とかならぬかと思っていたところ、兄のうちでホームベーカリーを見つけて、楽天で買いこんで持ってきた。日本で試したわけではなくて、不安だったが、できたものを食べて、自分でこれはいけると思った。何度か調合を間違えて失敗したが、現地の材料でおいしくできるので、これは娘に伝授していこうと思う。

家政婦のマリが市場に買い物に行って帰らない。今週は孫の進級試験の週で、早く帰るから11時には、迎えに行かねばならない。

こちらは小学校でも留年になるような厳しい制度なので、勉強が大っきらいな孫の教育で、娘が気が狂っている。昨日も娘は早く帰って、孫のテスト勉強をさせていた。私にはわけのわからない内容だから、手伝えないし、だいたい、こういう制度は気に入らない。日本みたいに年齢で6年なり9年なりを義務教育にすれば、その年齢で覚えることを半分でも3分の1でも覚えられるのに、1年の理解が不十分だから、また1年同じことを教えるというのでは、6年やっても1年の内容しか学べないことになる。だからこの国は識字率が低くて文化が遅れるんだ。

と、一人で怒ったって仕様がない。とりあえず、マリが帰らないので、迎えに行く支度をしていたら、かなり強い地震があった。わっ!と思ってあわてて外に出てしまい、そのまま孫の迎えに行った。

ところが途中で足がおかしいのに気がついた。右足に力がないらない。肉離れしそうな感じ。本当に杖に頼って歩いて孫を連れ帰った。

ところが、マリはまだ帰っていない。しばらくしたら大荷物抱えて帰ってきて、地震地震がといっていた。日本で地震慣れしているから、たいしてあわてなかったけれど、外は木が揺れていたとかで、彼女泡食って帰ってきた。