Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

3日~5日

10月3日

エルサル国も3日になった。私の生きる空間だけ、かなりの整理ができたので、今日は初料理でもしてみよう。

茶碗蒸しの容器を持ってきたので、茶碗蒸しでも作ろうと思ったら、蒸し器がないのに気がつかなかった。代用品がないかと思ったが、もう遠い店に歩いて行く気がしない。ネットを覗いていいモノ見つけた。蒸し器不要の茶碗蒸しの作り方。へえ・・・

試してみることにした。三つ葉も銀杏もないけれど、鶏肉やエビやシイタケはある。あとは適当に飾ればいい。例の香草を使ってもいいし市場に行けば、面白い野菜が手に入る。そこいらは臨機応変に。名付けて中米風茶碗蒸し。

休み休みこれを書いているうちに、日本国は4日になったらしい。

眠い時に寝ちゃうから、事実上、時差ボケが直らない。生きていれば普段やるようなことをやっていないから、生きた心地がない。

まさか、もう日本は5日?

体力が正常に戻らないので、思いっきり怠けていた。そうしたら、日本はもう、5日らしい。

こちらは今日は4日で、移民局に出頭する日だった。この前の来エルのとき、出国制限ぎりぎりのときに発行された長期滞在ビザの仮免許みたいな書類の期限が昨日の3日、その日に出頭して書き換えかと考えていたら、移民局の係官の都合で、今日面接することになっていた。書類と、家族全員の写真とかいうものが必要で、初めから知らされていなかったから、家族全員の写真なんか持ってこなかった。パソコンも新しいから、過去の記録なんか入っていない。

家族3人で家じゅうを探して、やっと見つけたのは、孫が日本に来た3年前、市原象の国で撮った写真。まさかね^^。こんなの移民局に提出できない。

ところが今朝になって、主人が「何とかした」という。ひょっとして写真を偽造したのかも。どうでもいいから、今日は朝から緊張して、まともな衣装を身につけて、主人と一緒に移民局まで行った。聞かれるかもしれない質疑応答の練習までしていったのだけれど、呆れたことに、自分の方で決めた今日の面接は、できなかった。係官が「さっき」外出したという。

時間というものは守ることが前提の日本人にとって、時間を守る観念なんか、初めからない中米人のこの感覚がわからない。しかも公の機関なのに。

応対に出た別の係官が面接予定だった係官に携帯で連絡を取ってくれて、面接は来週、自宅に来て行うということになった。まあ、そんならそれでいいけれど、書類上、10月3日が仮免許の期限なのに、日付のことは気にしないのか、ちょっと聞いてみたら、係官が良いっていうんだから良いのだという。あ、そう・・・

変な国に来たんだか、いい国に来たというべきか、なんだかわからないけれど、帰路に就くためタクシーを取った。ところがすごい渋滞に巻き込まれた。町にはデモがあるらしい。何を求めてデモルのか知らないけれど、こっちのデモは厄介だ。気に入らないとバスでも車でも燃やしてしまう。じっと我慢して何と家にたどり着いた。神経が疲労したのか、ドドット眠気が襲い、昼前に寝た。