Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

旧友の訪れ

昨夜から激しい眩暈で起きられず、やっと起床したのが9時半。これは完全な病気だな、と思った。

それから食事をしなければならないから、そろそろ、四足で起きだして、パソコンのある部屋まで上ってきた。パソコンを受けたら、海の向こうから家族が声をかけて来て、2日間出てこなかったけどどうしたかと言ってきた。状況を説明し、ぐったりした姿勢で、少し会話していたら、客人が来た。

それは昔住んでいた同じ通りに印刻やの看板を出していた白髪のかっこいい旦那で、昔キャンバスを持って歩いていたら、あっちから声をかけてきた、おかしな出会いの人だった。いつか実印を作ってもらおうと思って、電話した時に、入院中の病院から電話してきて、体中がんで末期なんだ、余命半年だそうだと言っていた。今日は一時退院したそうで、うちの電話が通じないから、来てみたんだという。

なんだか、病院では、長生きできないからなにしても良いと言ったそうで、今日、退院してゴルフをやって来たとかいっていた。明るい顔だった。

彼がここにきてゆっくりしたことはなかったから、眩暈で接待はできないけれどと断って、自宅の展示室を見てもらった。

これが最初で最後なんだという。まあ、どうせ、私も最初で最後の事だらけの状態だ。どうせみんな死ぬんだし。

で、死ぬ前に、印鑑を彫ってくれるそうだ。