Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

へとへと

杭を10本打ち込んで、バケツ6杯ほどの土で段の地面を固めただけで、のびた。しかもそれだけで、3時間。用意した横木は、うまくできず、失敗。この冬、主人と一緒に崖の上に運んだ土を使おうと持って袋を開けたら、げげ!中の土が腐食していて臭いのなんのって。まさにどぶの匂い。我慢して、何とか、壇上の地面を少し作った。なにしろ足場を作るのが先決で、去年みたいに材料が豊富ではないから、かなり苦しんだ。

でもまあ、いいだろう。初日だ。無理しすぎると、また腰に来る。上に登って、アッと、気がついた。娘が注文してきた本がみんな来て、それを送るのに、平日になるのを待っていたんだ。今日のうちに送っちゃおうと思って、泥だらけの姿のまま、荷物を持って郵便局に走った。連休の中のわずかな平日とあって、混んでいた。

するべきことを済ませて、また自転車で帰ってきた。メールチェックをしたら、ぞろぞろメールが来ていた。兄のうちの一人が、夫婦でスペイン旅行を計画していて、ホテルの予約などのことで、スペイン語を助けてくれというので、面倒だから、主人に頼んだら、主人はスペイン在住の姪に頼んだ。そのため、3カ国のメールが飛び交い、3カ国の時差のために、すぐに応答できず、ここのところ、かなり、大変だった。それが一件落着。

兄貴、2ヶ月くらい旅行するらしいが、そのうちの二日間だけ、ホテルの予約ができなかったらしい。しかも、3ヶ月間スペイン語をかじっただけの語学力なので、10年も沈黙していたくせに、応援を求めてきたというわけ。

しかし、スペイン人もエルサルバドル人も、歴史的にいろいろあっても、庶民は、凄く親切で、しかも家族眷属の結託が強いから、その点、差別の激しい日本人よりは、話はとんとん拍子にうまく行った。

しかしまあ、杭を10本打ち込んだだけで、なぜこんなに疲れるのだろう。去年なんか、10本どころか、100本以上だよ。しかも、毎日毎日せっせと土を運び、あの階段をこしらえたんだ。 まるで、あれは夢みたい。確かにひと冬体調崩していたけれど、冬に体調崩すのは、毎年のこと。春になれば回復する体だったのになあ。あれは本当に夢だったらしい。