Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

大成功

11時半に家を出て、自転車をサティの自転車置き場にはめこんだ。はめこんだと、わざわざ言うのは、どこの自転車置き場でも、2輪車用にできていて、3輪車を入れるのは、かなり難しい。一番端ならなんとかなるが、そううまくいい場所があいているわけではない。でも、駐輪禁止のところにおいて、撤去されたくないから、無理にでも押し込んだのだ。

それから少し時間があったので、ラーメン屋によって、昼食。ネギ味噌ラーメンというのが大好き。特にラーメンにくっついてくる長ネギのサラダが、食べたかった。さて、腹ごしらえをしたので、再び自転車置き場によって、入れ直し、20分ぐらい稼いだ。初めの2時間がただで、次は6時間ごとに100円だから、大したことがないのだけど、1分超過で200円にしたくなかったから。

さて、電車に乗るなら、鼻に例の鼻マスク。季節の変わり目の気温の変化で、すでに鼻水が出ていた。でもこれ、不思議なマスク。鼻の穴にはめ込むと、鼻水がぴたりと止まる。

信濃町の会場に着いたのが、かなりぎりぎりだったから、会場は、満員。こういう場所は、特に気をつけないと、鼻だけじゃなくて、途中でキオスクで買った黒糖のど飴を口に入れた。満員だから、空気がむんむんして、暑かった。出席者、ほとんど全員白髪頭で、枯れているはずなのに、なんでこんなに暑いんだろ。

話は面白かったが、それは、また題を改めて。

最後はミサで終わり、おなじ道のりを、まっすぐサティの駐輪場まで。自分の自転車を見つけ、なんだか、懐かしい、と感じた。駐輪場で、おもむろに、隠し持った3種の神器を出した。ライトが額から斜めに出るように装着し、その上に兜をかぶり、発光性のたすきをかけて、サティの前を自転車を引きずって、歩いた。サティの前は明るいから、みんなこっちを見ている。なんだ、なんだ、という感じ。

きゃははははははは。へんてこだなんて言ってないで、夜の自転車走行は、こうするのが常識よ^^。ば~~~か。とは、言わなかったけれど、視線を浴びているのが、なんだかいい気分。心の中で、ざまあみろ、とべろを出した。

実は、暗がりの走行は、自分がものすごく怖がっているのを、私はよく知っている。夜、自転車が走っている時、ライトをつけていない自転車は、まるで暗がりで出会うクロ豹のように恐ろしいのだ。ライトをつけていても、自転車は見えず、ライトだけが見えるから、これもまた恐ろしい。逆にいえば、乗っている自分は、ライトが一つくらいついていても、誰の目にも姿が見えないということになる。夜中の自転車ひき逃げ事故なんて、車のほうだって、災難だよ。なにしろ見えないのだから。

私が、自転車にライト、頭にライト、体に発光性のたすきを巻きつけたのは、そういう恐怖感からだ。私の住むところは、住人が田舎といわれて傷ついても、どうしようもない田舎なのだ。駅のそばはまだしも、駅から離れて自宅に近づくころは、田んぼと畑が延々と続いている。田んぼに街頭なんかついていない。なにしろ、だれが頑張ったって、「街」じゃないのだから。

その中を私はぴかぴか光りながら走ったらしい。自分の姿は見えないが、対向車は速度を緩めてよけてくれているのが、はっきり分かる。でも、たすき一本では面白くないから、3本くらい買ってきて、背中とおなかに、骸骨模様に発光性の骨をあしらってみようかと、考えた。よ~~し、明日、買いに行こう。ふっふっふ・・・