Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

要介護認定2という病気のこと

要介護認定2という診断について

私は自宅から歩いて15分くらいのいつも通いなれたマルエツとか郵便局とかに行って、帰りに迷って3時間かけて帰宅したことが3回あって、医者の判断で「要介護認定2」という診断を受けた。

 

その言葉の意味は、よく分かっているわけではない。ただその結果、私は一人で出歩けなくなり、当然買い物にも行けず、すべて家族の介護が必要になった。リハビリの施設に週2回通い、自宅療養している。

 

ただ困ったことに、家族のだれも、そのことをたいしたことだと思っていない。それというもの、記憶障害は激しいものの、数十年間やってきたものは、考えずに同じことを続けることができ、家族の目に変化らしいものが映らないらしいことだ。

 

たとえばこの「文字を書く」という習慣は、小学生時代から続けている。「食べる」と同じように、文字を書いているのだけど、それが他人には、「記憶障害なんて嘘言っている」と映るらしい。

 

記憶が異常だから、書くときに、何度も何度も手を休め、はて、今何を書こうとしていたか、と記憶をたどって生活しているのだけど、人は結果しか見ないから、記憶障害なんて嘘だという。

 

 実は処方された薬なんて、年中飲み忘れている。昨日もケアマネージャーさんと一緒に医者に行き、薬をもらったが、飲み忘れた同じ薬が2倍ある。

 

 私は誰も医学を知らないくせに、書いているものを見て、お前はうそつきだと言われるのが一番心外だ。本人たちは励ましているつもりだろうけれど、私には、信用されていないのと同じである。私は介護認定2という診断を受けるほど、記憶障害が激しいのだ。