Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

詐欺せずに土を得た

今日は、珍しく、詐欺じゃない。

リフォーム屋のMさんから、流山の生涯情報センターのところで、山を崩して土を運んでいるという情報を得た。山の土だから上等で、しっかりしているし、俺が行ってもくれないから、おばさんみたいのが庭の土にほしいと言って、ちょこっと持ってくるというなら、くれるかも、というのだ。

なら、そうしよう。そう思って、天魔号を出動した。ところで、坂川の橋を渡ってすぐのところに、昔雉が巣を作っていた広い「元田んぼ」があって、そこは、いつのころからか、宅地でも造成するのか、囲いをして中が見えないようになっていた。そこが、今日は一部開いていて、ダンプカーが出入りして、土を運びこんでいるのを見た。お!「おばさんみたいな」技術、ここで発揮しようか、と思った。

なにしろ、家から数分だ。いつも腐葉土を盗んでくるところより、ずっと近い。作業員がいたので、「おばさんみたいな」顔で聞こうとした。呼びかけた途端、その作業員が手を振って、「ここいらのこと、何も知りません」という。どうも、道を聞かれると思ったらしい。

いやいや、Mさんの想像する「おばさん的」交渉術をやめて、単刀直入で切り出した。どの道、単刀直入以外の「技術」など知らない人間だ。

ここに運び込んでいる土は、どこからか有料で持ってきているのであるか。いや、切りだした土を一時、ここに保存しているだけである。まるでただなのか。まるでただである。この土を少し分けてもらえまいか。何に必要であるか。自宅の崖が崩れたので、土留めして補修するのである。責任者がいるから、ちょっと待て。

で、ちょっと待った。

反対側の土手から作業員がぞろぞろ出てきた。今の話を伝えている。みんなで、私の自転車を見た。いくらでもどうぞ、という作業員もいる。その自転車で運べるくらいならどうぞという人もいる。とにかく、許可を得た。

実は移植シャベルとバケツは誰にでも見えたけれど、そのバケツの中に、土嚢用の袋が7個も入っていることは、誰も知らなかった。「そこの土ならいいよ」と若い作業員がいうので、バケツでせっせと土嚢用の袋に入れた。

凄くしっかりしていて重い土だ。うん?これは腐葉土とはまるで違う。感触でわかったのだけど、実際に自転車で、いつも運んでいる「量」だけ積んでみて、ぎょっとした。

自転車、動かない。え?3つの袋を2つにした。それでやっと動き出し、早く現地を退散しようと思って、家に向かう橋のたもとに一時置いた。それから戻って、また2つ。入口にいた年配の作業員が、不審な顔で、「え、まだとるの?」という。あ、あとあそこに置いた袋だけです、すみませんすみません。。。とにかく雰囲気が怪しいので、謝った。

また2つ橋のたもとにおいて、ひきかえし、最後に残った1袋とバケツにも入れた土とをもちだして、こんどは、家の近くのゴミ集積所のそばまで、2袋ずつ運んだ。最後の袋を運ぶために、橋のところに戻って行ったら、あの年配の作業員が、仲間に、袋を指差して話していた。「・・・7つもあるぞ」

あ、すみません、多すぎましたか?いや、いいですよ。

まあ、いい。かなりの土をもらってきて、ああ、よかったとおもって、ごみの集積所のそばに一時積んだ土嚢袋入りの7つの袋を、ゆっくり家まで運ぼうとしたら、斜め向かいのおばさんに出会った。坂がきつくて、天魔号じゃ袋1個づつしか運べないと思って、自転車から袋を下しているのを見た彼女、車を下してきて、みんな一緒に車に入れて運びあげてくれた。うわあ、ありがたい。

ところで、実は、と彼女がいう。なんざましょ・・・

木を切りたいから電ノコ貸してくれという。貸したっていいけれど、たぶん、電ノコ、使ったことないだろう。簡単そうに見えて、使い方を誤ると、大けがをするんだから。

もし、私ができそうな木なら、私がするから、日曜まで待ってほしいと言っておいた。彼女、ビール飲みに来ていいと言ったら、焼き鳥買ってくると言って、車で出かけた。ははは^^。