Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

ふ~~~

朝、8時くらいから、土木作業を始めた。朝のうち、雨模様だったので、泥の採取を中止して、まだ刈り取れる木の枝を切った。かなりの量、切ったので、少し整理のため、庭で作業をした。でも、足りないのが、どうしても木の枝の隙間を埋める土。でも仕方ないから、外回りの雑草を抜いて集めることにした。雑草を抜き始めたら、広範囲になっちゃって、なかなかおわらない。道路を掃除していたら、車が道路に入ってきた。車の邪魔になるのを避けて、道路の草ぬきは中断し、庭で作業を続けていたら、隣から私を呼ぶ男の声がする。

隣の家は、私の家と同じような作りで、同じように、どうしようもない斜面を持っている。その斜面には、前に家の庭にある竹藪から押し寄せてくる竹が、どんどん生えて、いつも困っている。それを時々切り倒しては、何もないただの土の剥きだした斜面にするのだけど、すぐに竹におおわれる。他人の家だと、それが案外いい眺めだが、隣の家はうっとうしいと感じるらしい。それで、最近出会ったお隣さんに、今度竹を切るとき、捨てるなら、そのままくださいと、言っておいた。

ところで、先程、うちの前の道路に入ってきた車は、そのお隣さんの竹藪切りの作業員だったようだ。3人いる。竹をどんどん切り始めてから、一人の男が私に声をかけてきた。そのご主人が、お隣さんが竹を所望していると聞いたけど、切ったらそのままお宅の庭に入れてもいいのですか?という。

あ、どうぞといって、竹をもらうことにした。同じ地続きの斜面だから、いちいち表に回らずに、そのままこちらの斜面のほうに入れてくださいと言ったら、本当にものすごい勢いで、どんどんどんどん切った竹を放り込む。自分でいい出したことだけど、私のペースとまるで違う。相手は男性3人で、その3人が次々切った竹を、私がどこにいるかも見定めないでぼんぼん放り投げるから、何度か頭にあたった。ヘルメットをかぶっていなかったら、怪我をしたところだった。

ところで、男の仕事って、すごいや。感動してしまった。私がばあさんの細腕で、3週間もかけて、まだできない斜面の土留めを、男3人で、半日で終えてしまったのだ。私がやろうとしていることとは、違うけれど、それにしても、凄い。私は斜面全体をしっかりした階段4段で、楽しめる空間を作ろうとしているのだけど、彼らは土留めだけが目的だから少し違うかもしれない。しかし、うっそうとした竹林をみんな刈って、すっかり日の差す状態にしてしまった。

私は、途中から彼らに付き合って、竹の山を斜面いっぱいに引き取り、その整理、というか、仕事の足場作りだけでも作ろうと、ものすごく働いて、気がついたときは、2時。昼食も忘れていた。で、仕事としては、全く元の木阿弥状態。ふ~~~~~。