Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

娘が参院選に出馬するそうだ

感無量

 

 娘が7月の参院選に、千葉から出馬するそうだ。彼女が自分の主張をおおやけに主張するという知らせを聞いて、なんだか私は母として感無量。私が若いころ、自分の主張を人前で表現した時、いつも孤独だった。家族にも、友人にも決して自分の主張を言わなかった。私の場合は、学生運動というより、いつも反戦運動だったけれど、べへいれんの亜流からベトナム反戦運動に参加した時も、アフガニスタン攻撃に反対した時も、イラク戦争に反対した時も、私は一人で、反戦画を掲げて、黙々と参加した。賛同する友人もなく、まして家族もなく、一人で参加した。

 

 まあ、出身家族もそういうことを理解する人々ではなかったし、そういうことを理解する人がいる学校にも所属していなかったから、反対勢力に対する反対運動より、むしろ自分の家族や友人が怖かった。

 

 仲間も怖かった。どんな主張も、誰かと一緒にすれば、必ず意見が割れる。其時、従わなければならないのは、組織の長に対してであって、長に背けば、内ゲバが待っている。お互いに殺しあい、組織そのものが崩壊する。そして主張も崩壊する。それは反対する相手よりも、警察よりも怖かった。 

 

 私はそういう過去の自分を娘に話したことがないのに、彼女は、いつの間にか、私の精神を引き継いだらしい。どうどうと、ネットの中で自分の思想を表明し、政治の舞台に出ていくという。

 

 彼女勇気がある。私は腰抜けだったけれど、彼女は何も恐れないらしい。私はもちろん後押しする。すごい!