Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

学生時代

学生時代

私は仲間と一緒に遊んだり食べたり、山に行ったりしたことはあるけれど、自分の思想を行動に移す時はいつも断固として一人だった。

学園闘争みたいなことはした事がないが、ベトナム反戦デモとか政治的なデモのときは、誰にも言わず黙って一人で行動した。親も家族も私の行動を知らなかった。

私は憲法9条にかかわりなく、反戦意識を持っていたが、反戦なら9条堅持とか、靖国参拝反対とか、指導者に従って、何でも反対運動に参加と言う事が疑問だった。

私の最期のデモ活動は、エルサルバドルから帰国して何年たっていただろう。911の事件以後の湾岸戦争勃発で、その反対デモに参加した。もう、エルサルバドルの内戦を体験し、体験を絵に描いていたとき、もう絵は一応書き終わって疲れたから、平和な絵をかいてみようと言う時に、世界を震撼させた戦争だった。

私は一人で、自分が描いた内戦の絵を携えて、黙々と参加した。

私は生涯、4歳の時の東京大空襲と、其のあとの兄弟6人の母子家庭で苦労して苦労して戦後を乗り切ったあの時代を、行動の原点としていた。

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