Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

仕事中

絵の制作に時間を割いている。と言っても絵の制作と言うものが、好きな時に好きなだけできるというものではない。実はぼおっとしている時間の方がいい。ぼおっと自分が描いた絵を眺めている。あそこが問題だ、ここがまずいと思っては、その解決策がすぐに浮かぶわけではない。だから時間がかかる割には、まるでできていない。先にできていたものに手を入れる作業から始まったけれど、新しいものは、キャンバスで8枚製作する予定で、たぶんこれでいいだろうと思うのは3枚しかできていない。2枚は失敗し、放棄。3枚を眺めている。

奇木が数点。3点が何とか完成。後2点は下塗りだけ。

固まって絵を眺めていると、体が硬直して、腰痛だけでなく体中がおかしくなる。食料を買い忘れて、朝、何もない時がある。それで時々、自転車で吹っ飛ばすんだけど、固まったからだで、自転車にいきなり乗ると、あと、ひどいことになる。

絵を描く事を「趣味」だとかいう人がいる。「楽しいでしょ」とか毎日充実していていいわね、とかいう人がいるけれど、こんな苦しいことが「趣味」なわけないし、「楽しい」なんてとんでもない。絵を描かない人は絵を描くという事を物凄く誤解している。昔私が師事した先生が、どんなに専門家と言われたって、10枚描いて自分がこれと思うものは1つあるかないかだ、とかいっていた。そのころ私はそういう事実を知らなかった。人に見せる作品はみんな素晴らしかったから、倉庫に其の10倍も見せたくない作品がある事を知らなかった。

私はその事をときどき思い出して、自分を励ましている。目標8枚で3枚できればいいほうだ…