Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

金魚

実は昨日池を洗ったのだけど、どぶ状態で、蚊と戦いながらの洗浄は、うまくいかなかった。今朝見たけれど、水の循環器は回っていたけれど、水はまだきれいではない。池を飾ろうと思って、玄関先においてあったスイレンを壺ごと入れて、水の浄化のために買ったホテイアオイも浮かべたのだけど、なんだか怪しい具合だ。

ネットで調べたら、金魚、熱帯魚の店と言うのが、昔住んでいた町にあるのを発見した。小金原9丁目と書いてある。住んでいたのは5丁目だから、そう遠くはないけれど、迷うのがいやだから電話で確かめた。そうしたら栗中の通りだというので、じゃあ、自転車の散歩がてら行ける範囲だと思って、早速行ってみた。

見たら、昔エスニックの店があったところだ。面白い店で懇意にしていたんだけど、つぶれたんだな。見えるところには立派な金魚ばかりで、高い。私はお祭りの金魚の程度の金魚が欲しいのだ。あんな池でも生きて行かれるような丈夫な奴で、ボウフラやミジンコを食べてくれるような野蛮なやつが良い。そう思って、店の人に聞いたら、野蛮かどうか知らないけれど、安いのならあるというので、店の奥まで案内を受けた。

10匹300円。安いから、10匹買った。それで戻ってきたはいいけれど、やっぱりすぐにあのどぶ池に入れる気がしなかった。

それで、蚊対策に武装して、汗だくになって、池を掃除したが、あの臭い水の腐った臭いがいまだに鼻をついて
いて、いくら10匹300円でも入れる気がしなかった。バケツに入れて、ホテイアオイを一つだけ浮かべて、時々浄水器の水を入れて、なんだか凄く過保護にして、一晩家の中で過ごさせた。

朝、池を見に行ったけど、あまり澄んでいない。散々迷って、それでも循環器の無い小さなバケツの中では10匹生きるのは難しいから、とうとう、池に放った。

後はしらない。野蛮なら生きていけるだろう。祈る気持ちで時々見ている。