Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

回転寿司

友人がお小遣いだとか言ってお金くれるという。ちょっと当惑していたら、けちけちしないで、死ぬ前なんだから好きなものを食べたり、うまい酒でも買って飲めという。私って、死刑囚かい・・・。

でもまあ、ありがたがってもらうことにした。それが来たので、電話して、じゃあ、かっぱ寿司でも食べに行くと言ったら、彼女、変な事を言う。かっぱ寿司は安いからネタも悪そうで、しかも回転だから、きたないと感じるのだそうだ。

私は回転寿司の事を「きたない」と感じる人初めてだ。彼女は「まともな」すし屋とか、デパートの食堂の方が「清潔だ」と主張する。へ~~~~~。その「まともな」すし屋で、梅だの松だのと言う名前が付いたセットと、回転寿司の内容とどう違うと思っているんだか知らないけれど、私は回転寿司を選ぶ一つの理由に、誰も喫煙していないことがある。

同じ部屋に喫煙席と禁煙席があったって仕様がない。空気は同じ空中を動くんだし、喫煙者の暖かい空気は禁煙者の冷たい空気の方に循環してくる。あんなのバカみたい。そういう点、回転寿司は回転してくる間、みんな血眼になって自分の好きな皿が来るのを待っているから、喫煙なんかする暇がないようにできている。

それに、あんなにみんながつがつ自分の好きな皿を待っていて、飛びつくのに、循環はいいはずだ。回転してくると空気に触れて「きたない」かねえ。

私は細菌だらけの国に8年住んだから、日本ほど食物がおいしくて安全なところはないと思っている。アメリカ人の食事は、ジャンクフードばかりで、天下一まずいし、中南米の食べ物は、細菌がぴんぴん元気に同居している。8年暮らして最後のころは免疫がついたけど、無菌状態の国に暮らして老人になってから、家族のところに行くたびに死ぬ思いで帰ってくる。

たぶんあの国で回転寿司を作ったら、「きたない」だろうなあ、というのなら、わかる。それにしてもデパートの食堂なんか、行く気しないけどなあ、人によって、こだわりがあるんだから仕方がない。でも、私は今日は、そのきたないかっぱ寿司に行くんだ^^。