Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

また、ヒヨドリの話

朝から体調すぐれず、食事ができない。食事に思い当たることがないから、もしかしたら風邪のひき始めかも。今日は、近所の医者は定休日。救急病院に行くほどの事もないし、曇っていて、自転車を出す気が起きない。いつもの曇天病かな。寝ちゃおう。(9時9分)

と言うわけで寝たら、11時に目が覚めた。ゆっくりと生きてみようと思った。体の調子がドタバタ仕事をこなしながら生きるようには向いていない、と感じた。

外で紋次郎が待っていた。明らかに催促しているような表情で、こっちを見ている。バナナを切って刺してやった。

チェッピート!と呼んでみた。実は、昔娘が小さかったころ、巣から落ちたヒヨドリの雛を育てて、娘がチェッピートと名付けてかわいがっていた。巣立ちの時、娘は泣いたが、チェッピートは家の上を何度か旋回して消えて行った。

窓のそばに木があってある時、その枝の中にヒヨドリが巣を作った。チェッピートが来たんじゃないかと楽しみにしていたが、台風でその木が折れて、巣も壊れてしまった。そんなことを紋次郎を見たら思い出して、思わず、昔のペットの名前を呼んでみた。

ところで紋次郎は、答えるかのようにやってきて、バナナを食べて、首をかしげて、私を見た。

体調、悪い。でもこのヒヨドリは、それを知っているかのように、私を見舞ってくれているように、感じた。