Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

今日も道路工事

起きた時、なんだか曇っていて雨が降りそうだったので、教会に行かなかった。それで、昨日の道路拡張工事の後始末をしようと、また出て行った。実は、私が手入れしている斜面をはさんで大通りに出る舗装したとおりと、自宅に向かう砂利道の鋭角の曲がり角が斜めにかしいでいるために、自転車で入ろうとするときに、よく転倒してしまう。最近は、懲りて、別れ道で下車して自転車引きずって家まで来るのだが、斜めにかしいだところを平らにしたら、たぶん転倒は防げるのではないかと考えて、今日は道を平らにする工事をすることにした。

4つのプランターにいっぱい入った土を、またうちの領土の崖に持ち上げ、平らにするときに出るであろう、土をまたもらおうという魂胆だ。これで崖にはプランター12個分の土を上げたが、踏み固めても踏み固めても、雨が降ればまた沈む。最近は、砂利が入っていてもそのまま持ち上げて踏み固めている。なんとなく、シ―シュポス風の仕事^^。

で、道路のかしいだ地面を平らにして、ついでに近所を整備していたら、おばあちゃんのところのお嫁さんが出てきたので、球根植えたから楽しみにしていてね、と声かけた。ところが嫁さん、バカみたいな顔をして、私を見る。球根て…何処に植えたの?と聞くから、おばあちゃんが以前に作っていた花畑、開墾したから、そこよ、と指差した。

そうしたら、ますます不審げに、球根なんて、なぜ植えたの?と聞くから、おばあちゃん、病気になって、最近出てこれないらしいから、春になって花を咲かせて喜ばせようと思った、と言ったら、嫁さん、呆れ果てて私を見て、「ええええええええええええええっ、考えられない!」という。

この1週間、ずっとあの花壇の整備をして、周り中をきれいにして、労働しているときにだって、あの嫁さん、普通に挨拶していたのに、私が何をやっているのか、全く想像ができなかったんだ。

へ~~~~え、そんな人がいるのお!と、彼女、心底ぶったまげ、まるで馬鹿を見るように私をまじまじ見る。そして凄く間をおいてから、偉いな~~!と言った。私、そんなこと全く考えたこともない…。つぶやくように、彼女が言った。

なんだか、この人、おばあちゃんを身内だと思ってないな、と私は思った。身内だと思っていたら、この場合、「偉いな」じゃなくて、「ありがとう」だろ…

私はお礼を言われたかったんじゃなくて、あの花畑の上に車を止めたり、ゴミを捨てたりしないようにと思って言ったんだけど、やっぱりいわない方がよかったかな…

道路の整備がほとんど終わった頃、親切な猫おばさんが出て来て、ビバホームに行くけど、なんか買ってきてほしいもの、ない?と聞く。お!ありがたい。外の斜面の土の階段がかなり壊れていて、危険だから、杭を10本買ってきて階段の修繕をしようと思っていたところだった。あれは自転車に積みにくいし、どうしようかと困っていた。そう、言ったら、じゃあ買ってくる、と言う。ついでに鶏の餌も1袋頼んだ。彼女がビバホームに行くときは、猫の餌の飼いだしだから、ペット関係の売り場で、頼みやすい。引き受けてくれたので、一仕事、楽になった。