Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

崖に花畑

なんだかやたらに早く目が覚めて、以後、眠れなくなった。今日は出かけるつもりはなくて、植える植物があるので、どうしても崖の仕事をしようと思っていた。でも、目が覚めて眠れなくなったのは2時。

いつも暇つぶしに枕元に置いてあるトランプを並べていたら、雨の音が聞こえた。今日は、雨か。崖の相手もできないかなあ。目がさえて仕様がないので、二階に上ってきて、パソコンを開けた。チェックできるものは全部して、テレビの予約をして、いくらなんでも後で響くと考え、ソファに横になった。そのうち眠ったらしい。

予約の時間6時にテレビがついたので、英語ニュースを聞き、テレビ体操もして、体の時刻をセットした。食事と鶏の餌をいつもどおりして外を見たら、なんだか雨が上がっていそう。じゃあ、崖の仕事にかかるかと思って、準備をして外に出た。

崖に上ってみたら、二段目の段がしばらく見ないうちにかなりひずんでいるのに気がついた。杭を二三本打ち込んで土を足さなければならない。杭はもう、1月前から用意してあって、猛暑にやられて手がつけられなかっただけだ。私が作った土をバケツで3杯運びあげた。それから買った培養土。杭を打つためのよき,その他の道具類。すべてそろえてまず杭を打ち込み始めたのだけど、3本で体力がつき、くたばった。長いこと、荒仕事をしていなかったから、無理もない。

くたばっても、今日のうちに新しい植物を植える環境を作らなければならない。そう思いなおして、土を運んだ。私が作った生ごみ処理の土は、まだ完全に土になりきっていないから、臭い。どうしてもその上に、買った培養土をかぶせて、その上に植物を植える計画。汗で体中ドロドロになって、バケツ九杯の土を運び、何とか小さな畑をこしらえた。紫式部の苗も同じ段に、植えこみ、猫に掻きまわされるのを恐れて、網を張った。水をかけ、道具を片づけて、家にはいったら、もう11時になっていた。たった二三本の杭を打って、半畳ほどの畑を作るのに、時間をかけたなあ、と感じた。

着ていた衣服は、汗で絞るほどになっていて、足腰かなりおぼつかない。風呂に飛び込んでやっと落ち着いて、2階から仕事をしたばかりの崖を眺めた。まあ、仕事始めはこんなもんかな、それで長椅子に倒れ込み、かなり寝た。