Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

いぼ

朝起きたら、猛烈に腰が痛かった。しかし外を見たら、たまらなく伐採した枝の片づけがしたくなって、よたよたしながら、はじめてしまった。気がついたら、8時になっていて、やっとお風呂に入って、腰にロキソニンテープを貼り、食事をしてロキソニンムコスタを飲み、椅子に腰かけたら、なんだかちくりと背中が痛んだ。

なんだろうと思って背中に手をまわして痛いところを触ったら、どうもそこにいぼができているらしい。しかも大きい。いぼは大腿部にも一つあるけれど、痛んだことはない。おかしいなと思って、ひるすぎ、新松戸中央病院の皮膚科に行ってきた。

新松戸中央病院は、以前は丸い特徴のある建物だったのに、なんだか、いかないうちに凄く変わった。建物そのものも、システムも変わって、なんだかとまどった。すべてがコンピューターで受け付けていて、受け付けられた自分の番号もコンピューターで表示される。人間として口をきく人が誰もいない。

変な気分で、待合室にいた隣の人に声をかけた。隣の人も婆さんで、やっぱり戸惑っている。診察が終わって支払いまで「自動支払機」があって、ぶちぶちボタンを押して黙って支払うようになっている。

人間の生死を預かる病院が、こんなシステムで良いんだろうかね、そんな事をぶつぶつ言いながら、かなり変な気分で帰ってきた。

で、かんじんな「いぼ」は、「なんでもない」らしかった。「痛ければちょん切っても良いけれど、悪性ではないので、放置してもどおってことがない」と、機械見たいな口のきき方で、表情のないロボット医師がいっていた。いやいや、あれは確かに人間だったけど…。