Ruriko's naisentaiken

エルサルバドル内戦体験記

バカが運転する自転車は凶器だ

やっぱり私の体は、天候の影響を受けて、おかしくなっているらしい。当然のことながら素人判断だけど、昨日は何も力仕事をしていないのに、夕方は、もう、7時からまともな状態で起きていられなくなり、昨夜、たぶん、「珍百景」を見ていたはずだけど、気がついた時はテレビの前で伸びていて、内容はまるで記憶がないのだ。別に大した番組ではないけれど、8時前に、もうぐったりしているなんて異常だ。

で、何度か途中で目を覚ましたのはぼんやり覚えているけれど、最終的には、4時10分前に、起き上った。本当は、枇杷の枝の整理をしたいし、崖の杭うちも残っているのだけど、まるで、やる気が起きない。別に汚いのを気にしなければ、それは義務じゃない。(すごく気にするたちだけどね^^)

じゃあ、とりあえず江戸川まで出かけるか、と思った。テレビ体操まで帰ってくるつもりだったので、鶏の餌の準備だけして外に出した。そんなの早くやれば、スズメに食べられるだけだ。

大したものを持って行かなくていい。2枚のタオルを濡らして、保冷剤にまきつけ、蒸かしパンと胡瓜に塩をかけたのと、アクエリアスを小出しにした瓶をを持って、出発の用意をしたら、それでも時刻は5時15分前になっていた。出てすぐにサングラスを忘れたのを思い出したが、ホームセキュリティーをセットしちゃったから面倒なので、そのままでかけた。

朝の微風は心地よい。話題の熱中症とやらは、締め切った屋内にいる方がかかりやすいとか。朝、汗だくで草抜きしている分には、かからないのかもしれないな、なんて考えながら、走った。

火曜日の早朝、枝を払ったり、草抜きをして束を作り、まとめて数回、自転車に載せて、ゴミ集積所と自宅を往復したのだけど、狭い上り坂を、怖い車が降りてきたので、ねこおばさんA (最近の付き合いのある猫おばさんは、猫おばさんT)の駐車場に逃げ込んだ。彼女の駐車場には、車がなくて、のら猫のえさ場だった。だから、自転車が逃げ込める。

ところがその時、猫の駐車場の中に、抜いたばかりの草がどっさり積まれているのを発見した。これ、放置したら、例のところに、ゴミ捨てされるだけだ。しかも私が手が伸ばせない、上の方に放り投げる趣味だから困る。私はその草を自分がその前に切り落とした枝と一緒に、束ねることにした。それでせっせと束を作っていたら、Aさんが出てきた。事情を言ったら、喜んでいる。どうせゴミなんだから、どんどん持っていってほしいと言う。もう!

おまけに、そういう荒仕事をせっせとしている私を見て、あなたって、よく暑いって感じないわね、だって。

冗談じゃない。頭にタオルの鉢巻きをしているのは、汗が目に入って何も仕事にならないからだ。シャツもズボンも、汗で、搾るほど濡れている。私がそれを納得して仕事をしているのは、汗が出ると言うことは「健康の証」だと言うことを知っているからだ。汗が出れば体温調節ができる、したがって、家の中で締め切って冷房に当たり、汗の出ない暮らしをしているほうが、熱中症にかかって死ぬのだ。知らないもんだから、あんたの方が先に死ぬよ、と、心中、悪態ついていた。

ところで、今日の話の続き。まだ、家に近いところで、綺麗な大輪の芙蓉の花を見つけた。わあ、コリャきれいだ!下りて写真をとった。私のデジカメ、時々不具合を起こす。近距離の写体位なら撮れるけれど、前のオリンパスの方がきれいにとれた。カシオはだめだな。昔カシオの電子辞書を買って、こりごりして、高―いセイコーのに買い替えたんだけど、スペイン語の電子辞書は、カシオのしかない。電子関係、カシオはなんだか、気にいらないのだけど、デジカメも駄目だ。昔のミノルタ、また使おうかな。

なんて考えながら、江戸川の土手に上ったら、今日は大ぜい散歩人間がいた。三輪車の婆さんと言うのは、私しかいない。たぶん、もう、向こうは私を見知っているのだろう。やたらに人が「おはよう」と言う。明らかにサイクリング用の細い自転車に乗っている兄ちゃんたちは、猛スピードだから、誰もあいさつしない。今日はやたらに挨拶されるけど、挨拶に答える私は一人だから、今日は何十回も、おはよう、おはようと言い続けた。

で、のどがかれちまったみたい。歌を歌おうとすると、のどがかすれてつづかない。おまけに歌詞まで出てこなくなった。徒歩の散歩のときに、歩調を整えるために歌っていた「箱根の山」まで、歌詞を忘れてしまった。

箱根の山は天下の、なんだっけ…

変な日だなあ、と思った。それでも出発してから1時間の地点で胡瓜を食べて折り返し、町中に出てきた途端に、頭にきた。いつも思うけれど、交通規則を守っている自転車のりは、ほとんどいない。こちらがいつも止まって、正面衝突を避けて相手を通すのだけれど、今日は、右左の問題じゃない。赤信号を無視して、私の前を突っ切ったのが、別々の場所で2人いた。

肝を冷やして横断途中で急ブレーキをかけて難を避けたが、そのあと、もっとひどいのがいた。高校生ぐらいの男の子が信号待ちをしていて、そばに多分同じ学校の女の子が付き添っている。信号が赤になったから私の方はゆっくり気をつけながら自転車を出したが、先に自転車を動かし始めた男の子に並走していた女の子が、横断している途中の自転車を後ろ方引っ張り、後ろに飛び乗ろうとして失敗したのだ。げらげら笑って、路上で二人はじゃれている。危うく私はぶつかりそうになりながら、本当に怒った。

道の真ん中だぞ!ふざけてないで早く渡れ!バカ者!

とうとう本心が出た。後ろを振り向かなかったから、後は、どうなったか、知らない。私が、危険そうなバカの行動に気がつかないよたよたしたばあさんだったら、こっちの命取りになる。本当は怖いのはこっちなのだ。神経をずずっとすり減らし、家に帰った時は、丁度2時間経過した6時45分だった。